ビットコイン、6月に12万6000ドルか|強気相場回帰を示唆するデータ
ネットワーク経済学者のティモシー・ピーターソン氏によると、ビットコイン(BTC)は、過去のパターンが繰り返されれば、今年6月までに過去最高値を更新する可能性があるという。
3月15日にX(旧Twitter)に投稿されたデータによると、BTC/USDが過去最高値の10万9,000ドルを突破するまでに約2か月半の猶予があるとされている。
4月にビットコイン価格が50%上昇する可能性も
ビットコインは1月中旬の高値から30%下落している。この下落幅は強気相場の調整として典型的なものであり、ピーターソン氏は反発の可能性が高いと見ている。
「ビットコインはいま、歴史的な季節変動レンジの下限付近で取引されている」と同氏は、ビットコイン価格サイクルを比較したチャートと共に指摘した。
「ビットコインの年間パフォーマンスのほとんどは4月と10月の2か月間に集中している。6月までに過去最高値を更新する可能性は十分にある」
Bitcoin seasonal comparison. Source: Timothy Peterson/X
ピーターソン氏は過去にも様々なビットコイン価格指標を開発してきた。その一つ「Lowest Price Forward(将来の最安値)」は、特定の水準を上回った後、BTC/USDがその水準を下回ることがなかったラインとして機能してきた。
例えば、2020年3月の長期安値からの回復後、この指標は同年9月以降、ビットコイン価格が1万ドルを下回らなくなることを予測し、的中させた。
なお、今年新たな下値支持線として浮上しているのは6万9,000ドルであり、 既報のように 「95%の確率」で維持されるとされている。
ピーターソン氏はさらに、中央値として12万6,000ドルというターゲット価格を6月1日までに達成するとの見通しも示している。
また、ビットコインへの100ドル投資の成長を示すチャートとともに、強気相場が一時的に低迷することも過去の例から明らかだと強調した。
「ビットコインがトレンドを下回る平均期間は約4か月」と説明し、「赤の点線が示すトレンドラインは6月1日時点で12万6,000ドル」と付け加えた。
Bitcoin growth of $100 comparison. Source: Timothy Peterson/X
通常のビットコイン強気相場に見られる下落
他の有名な市場アナリストも、最近7万6,000ドルまで上昇した後のビットコインの動きについて、通常の調整局面だと指摘している。
「過去のビットコイン強気相場を持ち出さなくても、調整がサイクルの一部であることは理解できるはず」と人気トレーダーでアナリストのRekt Capitalは3月初旬にXで分析した。
Rekt Capitalは、2023年の始まり以降、現在のサイクル内だけで5回の「主要な調整」をカウントしている。
BTC/USD 1-week chart. Source: Rekt Capital/X
仮想通貨取引所Bitfinexのアナリストも今週末にコインテレグラフに対し、「現在の下落はサイクル終了ではなく『シェイクアウト』(振い落とし)にすぎない」と語った。
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