ビットコイン、8.4万ドルをクリアに抜ければ底入れ感が出て来そう【仮想通貨相場】
ポイント
・重要なレジスタンス8.4万ドルトライ中
・200MA、半値戻しが重なり、抜ければヘッドアンドショルダーが完成
・鉄鋼アルミニウム関税発動、EUカナダの報復関税もこなす
・CPI弱めでも金利上昇したが、典型的な入札前の値動きか
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は底堅い展開。
一昨日から昨日にかけて8.4万ドル(約1235万円)近辺から7.6万ドル(約1115万円)台まで下に行って来いの展開となったが、上抜ければヘッドアンドショルダーのネックラインとなる8.4万ドル台で上値を抑えられている。
BTCは先月末から今月初めにかけて形成していた三角持ち合いを下抜けると、月曜日に8万ドル近辺で切り返し、一旦は8.4万ドル近辺に戻したが、トランプ大統領がインタビューで不況入りを否定しなかったことから景気後退懸念が浮上、7.7万ドル台に失速し、年初来安値を更新した。
一旦は達成感もあり8万ドル近辺に値を戻したが、Mt.GOXのウォレットから1.1万BTCが移動されたことに反応し、一時7.6万ドル台に値を落とした。しかし、11月に開けたCME先物窓を埋めたこともあり切り返すと、シンシア・ルミス議員が戦略準備に追加で100万BTC購入する法案を再提出、ウクライナが米提案の30日停戦に同意、また米加間でもめていたオンタリオ州が電力料金値上げを撤回、米国も50%関税を双方が取り下げ、更にトランプ大統領が不況を予想していないと週末の発言を撤回したこともあり、BTCは8.4万ドルをトライするも上値を抑えられた。
その後、鉄鋼アルミ製品に関する25%関税が発動、EUやカナダが報復関税に言及するも下げ渋ると、米CPIが予想を下回ったことを受け8.4万ドル台に乗せたが、米長期金利が反転上昇すると、BTCは8万ドル台に値を落とした。
しかしアブダビの政府系ファンドがバイナンスに20億ドル出資、FOX元記者エレット・テレノア氏がリップル裁判の終焉を示唆すると切り返し、米10年債入札が好調に終わり長期金利の上昇が一服するとBTCは上昇、再び8.4万ドルをトライしている。
本日のBTC相場
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著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
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