ドージコイン、2024年11月来の0.2ドル割れ|パニック売りに拍車

ドージコイン（DOGE）の価格は28日、2024年11月以来初めて0.20ドルを 下回った 。

強まる売り圧力

2024年の第4四半期において、 ドージコイン は米国選挙を背景に大きな価格上昇を遂げ、急速に勢いを増した。

しかし、2024年12月の0.48ドル記録後、価格は急激に調整局面に突入。特にトランプ氏の1月20日の就任後には、 ビットコイン を始め仮想通貨全体が売り圧力にさらされている。

2月1日、ドージコインは0.31ドルで取引を開始し、その後の下落が続いた。月末時点で価格は0.19ドルにまで下落し、46％もの減少を記録した。

地政学的要因と小口投資家の動きによる影響

ドージコインの下落は、トランプ大統領が発表したメキシコとカナダへの関税影響によるものとみられる。

この政策の発表により、投資家はボラティリティの高い資産から撤退する動きが加速した。ドージコインもその影響を受け、売り圧力が強まった。

さらに、イーロン・マスク氏の政府内での物議を醸す役職が、ドージコインの価格に悪影響を及ぼした。

マスク氏は「政府効率省（DOGE）」の監督を任命され、その後、USAIDや米国財務省、証券取引委員会（SEC）などとの対立が続いた。

このような内部の対立が金融市場に不安定感をもたらし、特にマスク氏のドージコインコミュニティとの関係が強調される中、ドージコインの価格に対する弱気なセンチメントが増幅された。

また、ドージコインが0.20のサポートを下抜けたことで、小口投資家によるパニック売りが加速した。

オンチェーンデータ分析サイトSentimentの「日次アクティブアドレス」チャートによると、2月の初めにドージコインは103,500のアクティブアドレスを記録。

これは、トランプ氏の関税発表後に価格が0.25ドルを下回ったタイミングで、売り圧力が一層強まったことを示している。

その後もアクティブアドレスは高水準を維持し、木曜日には87,414を観測した。

このように、ドージコインの価格は地政学的な要因と内部の問題が複合的に影響を与えた結果、下落した。

特に小口投資家のパニック売りが価格に大きな下押し圧力をかけていると推測される。

【3月1日最新】ドージコイン（DOGE）の価格分析

ドージコイン（DOGE）は、2024年の ビットコインETF 承認、大統領選などの好材料が続いた結果、価格上昇を後押しした。

出典： TradingView DOGE/USD 週足 (2023年～現在まで)

週足チャートにおいて、ドージコイン（DOGE）は長期的な上昇トレンドを示唆するゴールデンクロスを形成した。

これにより、価格は急激に上昇し、2024年12月には0.48ドルのピークを記録。

しかし、現在はその上昇幅を解消する過程にあり、下降チャネル内で短期的な下降トレンドが形成されている。

この下降トレンドは、チャート上で顕著に現れており、今後数週間にわたる下落を示唆する局面となっている。

特に、100週移動平均線は現在縮小しつつあり、これが下落のサポートラインとして機能する可能性が高い。

このまま進行すれば、ドージコインは今後0.14ドル付近まで値を下げるリスクがある。

出典： TradingView DOGE/USD 日足 (2024年11月～現在まで)

日足チャートを見てみると、2月初旬にデッドクロスが形成され、短期的な下落トレンドが強化された。

直近では2月28日に0.18ドルで反発を試みたが、そのサポートは十分に強くないと考えられる。再度0.18ドルの下値を試す可能性が高い。

その場合、0.18ドルを下抜けると次のサポートゾーンである0.14ドルに向けて加速するリスクがある。

ドージコイン（DOGE）相場の展望

1. 下降チャネル内での短期的な下落が続く可能性が高い。
2. 100週移動平均線（0.14ドル付近）での下落サポートを確認後、反発があるかもしれない。
3. 日足チャートでの0.18ドルのサポート割れが進行した場合、0.14ドルに向けた加速が見込まれる。
4. 基本的には下降トレンドが支配的であり、下落圧力が続く見込み。

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