FTX元CEOの没収資産は10億ドル規模に プライベートジェットや仮想通貨など
米裁判所の文書 によると、サム ・バンクマン-フリード氏(通称SBF)から没収した資産は約10億ドル相当に上る。その中には2機のプライベートジェット、多額の政治献金、膨大な仮想通貨、ロビンフッドの株式が含まれる。
2025年2月18日、米ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所は「特定財産に関する最終没収命令」を発行。この文書には、FTX元CEOであるバンクマン-フリード氏が蓄積した膨大な資産の詳細が数十ページにわたって記載されている。
最大の没収資産は、ロビンフッドの株式5520万株である。米司法省(DOJ)は2023年1月9日にこれらの株を没収しており、結果として最も価値の高い資産となった。2024年9月、ロビンフッドはこれらの株式を6億570万ドルで買い戻した。
没収されたSBFの資産リスト Source: Court Listener
今回の没収命令には、バンクマン-フリード氏が所有していた2機のプライベートジェット「ボンバルディア・グローバル5000」と「エンブラエル・レガシー」が含まれている。また、同氏が共同設立したアラメダ・リサーチの資産も没収対象となった。
裁判文書には、バンクマン-フリード氏が行った、または元FTX幹部のライアン・サラメ氏やニシャド・シン氏を通じて行わせた政治献金のリストも記載されている。これらの寄付金は、米議会議員候補や各州の政治団体に向けて提供されていた。
さらに、バンクマン-フリード氏は多額の仮想通貨と現金を保有しており、それらは主にバイナンスUSや複数の銀行口座に保管されていた。没収された仮想通貨には、数百万ドル相当のテザー(USDT)、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、カルダノ(ADA)、ドージコイン(DOGE)などが含まれている。
FTX、債権者への弁済を開始
2025年2月18日、FTXは債権者への弁済を 開始した 。5万ドル以下の請求を持つ「コンビニエンス・クラス」の債権者が対象となり、弁済はクラーケンとビットゴーの2つの取引所を通じて行われる。
バンクマン-フリード氏は24年3月、詐欺など8つの刑事罪で有罪判決を受け、25年の禁錮刑を 言い渡された 。しかし同氏は 控訴を行い 、「FTXユーザーの資金に関する証拠の半分しか陪審員に示されなかった」と主張し、「検察は誤ったストーリーを提示した」と反論している。
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