104のクジラウォレットが全イーサの57%を保有=サンティメント
オンチェーン分析プラットフォーム「サンティメント」によると、イーサリアムのクジラウォレット(大口保有者)の保有量が過去最高を記録し、現在、全イーサリアム(ETH)供給量の約57%を占めていることがわかった。
サンティメントは12月17日にX(旧Twitter)に投稿し、100,000 ETH以上を保有する104のクジラウォレットが、合計で約3,330億ドル相当のイーサリアムを保有していると報告した。
一方、10〜100,000 ETHを保有するウォレットの割合は、過去最低の33.5%に落ち込んでおり、100 ETH未満のウォレットは全体の9.19%にとどまっている。これらの小口ウォレットの供給割合は、過去4年間で最低水準に達している。
こうした動きは、クジラが引き続きイーサリアムを買い増し続ける場合、長期的な強気の兆候である可能性がある。
Source: Santiment
サンティメントは次のように指摘している。
「DeFiウォレットやステーキングウォレットがイーサリアムの時価総額にますます含まれているという留保はあるものの、主要な大口保有者(クジラ)が引き続きコインを積み増す場合は、一般的に長期的な強気のシグナルといえる。特に、9年の歴史を持つ資産で、クジラが過去最高の割合のコインを保有している場合はなおさらだ。」
アドレス数が8カ月ぶりの高水準に — アナリストはイーサリアム価格の上昇を予測
サンティメントのデータによると、12月のイーサリアムの新規アドレス数の1日平均は130,200を超え、8カ月ぶりの高水準を記録した。
また、イーサリアムの価格は12月7日に一時4,000ドルを突破し、3月以来初めてこの水準に戻った。その後も価格は4,007ドルで推移していると、CoinMarketCapのデータが示している。
2021年11月16日に記録したイーサリアムの史上最高値(4,891ドル)と比べると、依然として17%下落した水準にある。
一部のアナリストは、11月の仮想通貨市場のレバレッジ解消を受け、2025年第1四半期までにイーサリアムが過去最高値を更新する可能性があると予測している。
ビットコインと一部アルトコインへの関心が急上昇 — SNSの関心が集まるトピックは?
同日(12月17日)、サンティメントは別の投稿を行い、ビットコイン(BTC)が新たな過去最高値107,800ドルを記録し、イーサリアムが4,000ドルを再び突破したことで、仮想通貨市場全体に「強気のナラティブ(物語)」が広がっていると指摘した。
同社のソーシャルトラッカーのデータによれば、現在、特に注目を集めているのはビットコイン、Vanachains(VANA)、Moca Networks(MOCA)の3つのトークンであるという。
ビットコインに関しては、12月6日に暗号資産の歴史上初めて100,000ドルの大台を突破し、その後も新たな過去最高値を記録したことが話題を呼んでいる。サンティメントは「議論は再び、仮想通貨市場におけるビットコインの支配力と、それがアルトコインに与える影響に集中している」と指摘している。
🗣️ As Bitcoin's new $107.8K all-time high and Ethereum's return above $4K are causing more bullish narratives, these are the tokens seeing the highest level of social media traction:
— Santiment (@santimentfeed) December 16, 2024
🪙 @Bitcoin $BTC : Crypto's top market cap hit a surprise ATH after the crowd began showing… pic.twitter.com/rr8pe42Rcy
Vanachains(VANA)は、主要取引所への上場や、バイナンスのLaunchpoolでのローンチ、さらにエスクロー取引やトークン販売の文脈の中で注目されている。これにより、VANAはSNS上での話題の中心となっている。
一方、Moca Networks(MOCA)の価格は、過去7日間で95%もの急騰を見せている。サンティメントによれば、MOCAが韓国の主要取引所に上場したことが、トレーダーの関心を集める大きな要因となったという。このような価格上昇は、MOCAを投資家の間で話題の的にしている。
サンティメントのソーシャルトラッカーは、X(旧Twitter)やTelegramなど、仮想通貨に特化したSNSチャンネルを網羅的に解析している。このトラッカーは、過去2週間と比較して言及数が最も大きく増加した上位10の単語を特定する仕組みだ。これにより、仮想通貨市場で新たに注目され始めたトピックを把握することが可能になる。
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