フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をアバランチに展開
アバランチでFOBXXファンド展開へ
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、「オンチェーン米国政府マネーファンド(OnChain U.S. Government Money Fund:FOBXX)」をアバランチ(Avalanche)上でローンチした。アバランチが8月22日発表した。
「FOBXX」の組成日は2021年4月6日で、ステラ(Stellar)ブロックチェーン上で展開を開始。昨年4月にはポリゴン(Polygon)ブロックチェーン上での展開を開始しており、8月8日にはアービトラム(Arbitrum)上にローンチされたことが発表されている。今回のアバランチはそれらに続く4つ目の対応ブロックチェーンとなる。
フランクリン・テンプルトンのデジタル・アセット部門責任者であるロジャー・ベイストン(Roger Bayston)氏は、「Benjiプラットフォームをアバランチ・ネットワークに導入することで、当社の世界初のトークン化マネー・マーケット・ファンドへのアクセスがさらに拡大する。アバランチの活気ある開発者コミュニティと協力し、ブロックチェーンに対応した新たなイノベーションを市場にもたらすことを楽しみにしている」とコメントしている。
「FOBXX」は、総資産の99.5%以上を「米国政府証券」、「現金」、「米国政府証券または現金で全額担保された現先取引」に投資しているファンドである。ファンドの投資目標は、株主の資本と流動性の維持と一致する高レベルの現在の収入を投資家に提供することであり、安定した 1.00 ドルの株価を維持することを目指しているという。4億2000万ドルのファンドの1 株は1つの「BENJIトークン」で表されている。トークン保有者は、アプリ「Benji Investments」を通じてファンドへのエクスポージャーを得られる。
またフランクリン・テンプルトンは、従来の金融市場レールが提供するものと比較して、ファンドのユーティリティが強化されたことも発表している。 Benjiウォレットの保有者は、FOBXXの株式への投資資金を調達するためにUSDCを変換し、パブリックブロックチェーン上でP2Pで株式の転送が可能になった。
なお「FOBXX」は、パブリックブロックチェーンを使用して取引を処理し、株式の所有権を記録する初の米国登録ファンドだ。
参考: 発表
画像:iStocks/Galeanu-Mihai
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この記事の著者・インタビューイ
髙橋知里
「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。
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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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