ゴールドマン・サックス、3つのトークン化商品を年内発表か=報道
顧客からの関心の高まり受けて
米大手投資銀行ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)が、年内に3つのトークン化商品を立ち上げるようだ。フォーチュン誌(Fortune)の報道をもとに各社が7月10日報じた。
フォーチュン誌はゴールドマン・サックスのデジタル資産担当グローバルヘッドであるマシュー・マクダーモット(Mathew McDermott)氏のインタビューを実施。暗号資産(仮想通貨)への「顧客からの関心の大きな高まり」を受け、ゴールドマン・サックスはこれら商品を立ち上げる予定だという。
ザ・ブロック(The Block)の報道によれば、ファンドの詳細は不明だが、1つは米国のファンド・セクターを対象とし、もう1つは欧州の債券市場を対象とするという。また、トークン化された資産のためのマーケットプレイスの創設も計画しているという。
なお同商品のターゲットは個人投資家ではなく金融機関になる予定で、規制上の懸念から、パーミッション付き(許可制)のブロックチェーンを採用する予定だという。
またRWA(現実世界の資産)のマーケットプレイスについては、執行スピード及び担保として使用できる資産の種類拡大により競合との差別化を図るとのことだ。
ゴールドマン・サックスをはじめ、BNYメロン、Cboeグローバル・マーケッツなど45の組織が参加している機関向けブロックチェーンネットワーク「Canton Network(カントンネットワーク)」は3月、RWAトークン化の包括的な実証実験を行ったことを発表している。
関連ニュース
- ゴールドマンサックスら、複数企業とブロックチェーンネットワークのパイロットテスト実施=報道
- 機関投資家向けブロックチェーン「Canton Network」、ゴールドマン・デロイト・SBI・MSら参加
- 欧州投資銀行が約143億円分のデジタル債発行、ゴールドマンサックスのPF上で
- アバランチで高級ワインファンドをトークン化、暗号資産証券取引所ATSに上場
- トークン化ダイヤモンドへの投資が可能に、Oasis ProとAvalanche活用でDiamond Standardがファンド通じて
参考: フォーチュン誌
image:Reuters
関連するキーワード
ゴールドマン・サックス、3つのトークン化商品を年内発表か=報道
この記事の著者・インタビューイ
髙橋知里
「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。
「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。
合わせて読みたい記事
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか?
アルトコインのボラティリティ:FET、JASMY、WLDが二桁の下落を経験 – 買い時か?
ビットコインとイーサリアムが市場の下落を主導し、暗号通貨全体の弱さを示唆しています。FET、JASMY、WLDのようなアルトコインは急激な損失を見せ、市場の下落を深めています。価格の下落にもかかわらず、Worldcoinは高い取引量で投資家の強い関心を示しています。
SUIは2025年のアルトコインシーズン終了前にSolanaを追い越すか
暗号アナリストは、2025年にSUIがSolanaを超えると予測しています。SUIの価格は1年間で840%急騰しました。Solanaは依然としてパフォーマンス率でSUIを上回っています。
a16z共同創設者、バイデンの暗号政策を非難し、トランプのビジョンを支持
a16zの共同創設者たちは、トランプ政権下で有利な政策を望んでいると表明しました。二人は、ジョー・バイデン政権下では投資家が保護を欠いていると述べました。ホロウィッツは、バイデン政権の金融規制当局が暗号通貨トレーダーに「偽りの約束」をしていると非難しました。
柴犬コミュニティの高い目標:$0.001の価格目標は現実的か?
シバイヌの価格目標である$0.001が注目を集める中、コミュニティの議論が活発化しています。SHIBは1週間の上昇後に大幅な下落を経験し、弱気のパターンが現れています。オンチェーンデータによると、変動にもかかわらず、SHIBの保有者とアクティブな取引が着実に増加しています。