ベンチャーキャピタルが第2四半期に約32億ドルを仮想通貨市場に投入
ギャラクシーデジタルによると、ベンチャーキャピタリストは今年第2四半期に約32億ドル(約5152億円)を仮想通貨セクターに投資した。
仮想通貨ベンチャーキャピタル市場の回復
仮想通貨企業ギャラクシーデジタルの研究者による新しい分析では、今年第1四半期に始まったデジタル資産ベンチャーキャピタル市場の回復が4月、5月、6月を通じて続いたことが指摘されている。
「取引件数は前四半期から若干減少し、第1四半期の603件から第2四半期の577件となったが、投資額は第1四半期の25億ドル(約4025億円)から第2四半期の32億ドル(約5152億円)に増加した。
中央値の取引規模は300万ドル(約4億8300万円)から320万ドル(約5億1520万円)に若干増加したが、中央値の事前評価額は劇的に上昇し、過去最高に近い3700万ドル(約5億9570万円)となった。
これは、以前のピークと比較して利用可能な投資資金が不足しているにもかかわらず、過去数四半期の仮想通貨市場の回復が、投資家間で競争とFOMO(見逃し恐怖症)を引き起こしていることを示唆している」と研究者たちは述べている。
ビットコイン価格と投資の相関の低下
Grayscaleの研究者は、全体的なベンチャーキャピタルの関心がビットコイン(BTC)が2021年から2022年にかけて6万ドル(約966万円)以上で取引されていた時期に比べて低いままであることを指摘している。
その結果、ビットコイン価格と仮想通貨スタートアップへの投資の相関が弱まっている。
「ビットコインETFやリステーキング、モジュラリティ、ビットコインL2といった仮想通貨特有の要因、新興分野、仮想通貨スタートアップの破産や規制の課題、そして金利などのマクロ経済の逆風が、この顕著な乖離に寄与している。投資家たちは、流動性のある仮想通貨の復活を背景に、本格的な投資の準備をしている可能性があり、今年後半にベンチャーキャピタル活動の増加をもたらす可能性がある」と研究者たちは述べている。
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