ビットコイン、ハッシュレートが急上昇、マイナーに余裕あり？【仮想通貨相場】

ポイント

・昨日ポイントとした67,000ドル台まで上昇

・半減期を通過しても売りが出なかったことで押し目待ち勢が買い始めたか

・足元でハッシュレートが急上昇、実はマイナーは余裕があった可能性も

・ 直接の買い材料にも乏しく、まずは67,000ドル台を抜けられるか

昨日のBTC相場

本日のBTC相場は底堅い展開を予想する。

昨日は底固めが完了、この下落トレンドから脱したと言えるには「4月8日からの下落の半値戻しとなる66,000ドル」「前回の戻り高値67,000ドル手前辺りを上抜ける」必要があると申し上げたが、今朝方67,000ドル台まで値を伸ばした。

これで底を固めたと言いたいところだが、67,000ドル台は4月半ばの急落時に一度もみ合った水準で、ここをクリアに抜ければ全値戻しに向けて青信号が点灯する。

この上昇の主因は半減期後の売りがあまり出てこなかったこと。まず従来の半減期で見られらた採算が悪化したマイナーの投げ売りについては、先日来何度もご紹介している様にマラソン社のCEOが同社の損益分岐点は46,000ドルと示しており、マイナーには余裕あった可能性がある。その証拠に報酬が半減したのにハッシュレートが急上昇している。

また半減期後に低迷するもうひとつの理由Sell the Factだが、中東情勢による直前の乱高下で短期ポジションが一掃されていた可能性がある。いずれにせよ半減期後の下落が殆ど見られなかったことから、押し目待ち勢がしびれを切らして買い始めた可能性がある。

ただ、これも先日来申し上げている様に、中東情勢や半減期（前後）といった売り材料は一服したが、積極的な買い材料がある訳でもない点には注意が必要だ。

昨日は相場の直接インパクトをもたらすほどではなかったが、興味深い動きはいくつか見られた。SNSでは15の新たなファンドマネージャーがBTC現物ETFを購入したと報告した模様で、いよいよETFフローの第2波が始まる可能性がある。

また、中国とロシア間で貿易の脱ドル化がほぼ完了、BRICS内での取引の脱ドル化も進んでいる模様で、米ドルでしか原油は買えないというペトロダラー神話が崩壊していることが鮮明となった。これは金本位制廃止後の米ドルの価値の最後のよりどころとされるもので、法定通貨への信認を更に押し下げるものだ。

またインドやフィリピンに続きタイ当局が近くBinanceやBybitなど海外交換所のアクセスをブロックするので、国内のユーザーに対し今のうちに資金を引き揚げる様に警告した。裁判所がSECの法執行に対し権利の乱用だと断罪したことを受けてSECの弁護士2名が辞任した。

ただ、いずれもまだ相場の需給を動かすほどの直接なインパクトには欠けており、まずは67,000ドル台をクリアに上抜けるかが焦点となりそうだ。

本日のBTC相場

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