4月22日の米株式市場時間開始とともに、ビットコイン (BTC) の半減期後の回復が停滞し、自動売買アルゴリズムの「波」が BTC を売り浴びせた。

ビットコインのアルゴ取引が66000ドルで売り浴びせる|上昇のために一時ロング一掃の指摘も image 0 BTC/USD 1-hour chart. Source: TradingView

買いと売り注文が圧迫し、ビットコイン価格が伸び悩む

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、ビットコイン価格は、ビットスタンプで週足最高値の66,546ドルを付けた後、勢いが衰えていることが示唆された。

前週の安値からの回復が期待されたものの、ビットコインは買い手が売り手に押され、この日は強い抵抗感に直面した。

人気トレーダーのSkew氏はX (旧 Twitter) 上で「今のところ、現物市場では実質的に1人の買い手だけが、アルゴリズムの波による売りに対抗している状態だ。退屈なセッションになる可能性が高い」と 要約した 。

Skew氏は以前、流動性が現物価格に近づいていると指摘しており、これは通常、市場を誘導する試みであると述べていた。

監視リソースのコイングラスによる 最新のデータ では、4月22日に64,000ドルから65,500ドルにかけて大量の買い注文が出現したことが示された。

同様の構図は新規の売り注文にも見られ、こちらは66,500ドルから67,750ドルにかけて積み上がっていた。

Skew氏は「偽装注文かどうかは時間だけが証明できる」と指摘した。 

ビットコインのアルゴ取引が66000ドルで売り浴びせる|上昇のために一時ロング一掃の指摘も image 1 BTC liquidity heatmap (screenshot). Source: CoinGlass

一方、アナリストのマシュー・ハイランド氏は、最新の週足終値で維持されている重要な移動平均線について言及した。

ビットコインの10週単純移動平均線 (SMA) は、強気市場における重要なサポートラインの役割を果たしており、2023年10月以降、市場を下支えすることに成功している。

記事執筆時点での10週SMAは65,686ドルだ。

ビットコインのアルゴ取引が66000ドルで売り浴びせる|上昇のために一時ロング一掃の指摘も image 2 BTC/USD 1-week chart with 10SMA. Source: TradingView

さらなるロングポジションの一掃?

今回のビットコインの値動きは、人気トレーダー/アナリストのCredible Crypto氏が同日早朝に提示した理論と一致している。

Credible Crypto氏は、ビットコインが最終的に上昇に転じる前に、ロングポジションを清算するためにもう一度下落する可能性があると主張した。同氏は、未決済建玉 (OI) がすでに増加していることに注目した。

「今回の上昇が本格化する前に値動きが鈍化した場合、このような展開が想定される。」とX上の投稿で、チャートとともに次のように説明した。

「最近の動きが始まって以来、長期の時間軸ベースで建玉がかなり増加しているため、本格的な上昇の前に、ロングを一掃するために下降する動きがあっても私は驚かない」

ビットコインのアルゴ取引が66000ドルで売り浴びせる|上昇のために一時ロング一掃の指摘も image 3 BTC/USD chart. Source: Credible Crypto/X