アイゲンレイヤーで「深刻な」利回り危機の可能性=3Jane開発者
業界関係者によると、イーサリアム上のトータル・バリュー・ロックド(TVL)が最大規模のリステーキングプロトコルであるアイゲンレイヤー(EigenLayer) が「深刻な」利回り危機に直面している可能性があるという。
デリバティブ取引所である3Janeの匿名開発者Chudnov氏によると、アイゲンレイヤーのTVLが急激に増加したため、プロトコルは自らのアクティブバリデートサービス(AVS)のキャパシティを超えてしまっている可能性があり、これにより利回りが大幅に減少する恐れがあるという。同氏は4月22日の記事で以下のように 述べている 。
「EigenLayer は 150 億ドル以上の TVL を抱えているが、AVS がセキュリティを維持するのに実際必要なのはその 10% 未満だ。つまり、利回りは急落する可能性がある。」
EigenLayer は4月16日、すべての流動性ステーキングトークン (LST) の制限を撤廃したと発表した。アイゲンレイヤーは4月10日にメインネットをローンチした。
Source: EigenLayerユーザーがアイゲンレイヤーを介してLSTをステークすると、自動的にノードオペレーターに委任される。ノードオペレータはステーキング報酬を受け取りながら、アイゲンレイヤー上でAVSを確保するためにデポジットを使用する。ステーキング報酬の一部はユーザーに分配される。
しかし、Chudnov氏によると、プロトコルのAVSはセキュリティを維持するのにそれほど多くのstETHを必要としないため、将来的に問題が生じる可能性があるという。
「問題は、どのAVSもセキュリティに15億ドルどころか 1.5 億ドルさえ必要としていない点にある。プルーフ・オブ・ステークの本来の目的は、不正行為を行うバリデーターが得られる潜在的な利益よりもステークの価値が高くなることだ。」
アイゲンレイヤーは流動性ステーキングプロトコルのLidoに次いで、イーサリアム上で2番目に規模の大きなプロトコル。 DeFiLlamaによると 、アイゲンレイヤーのTVLは過去1か月で16%以上上昇し、現在141億5000万ドルに達している。
AVSは余剰なオンチェーン資本を保有するインセンティブがなくなるため、状況はアルトコイン価格が下落するにつれて悪化する可能性がある。最初の解決策としては、一連のトークン発行を行い、セキュリティ予算の要件を引き上げることが考えられるるが、これは「問題の先送り」にすぎない。
しかし、アイゲンレイヤーを分散型金融(DeFi)エコシステムに統合し、LSTのユーティリティを高めることで、恒久的な解決策を見いだせる可能性があるようだ。Chudnov 氏は次のように述べている。
「アイゲンレイヤーエコシステムが流動性ステーキングトークンと DeFi エコシステムにさらに深く組み込まれることができれば、AVS はより守られた状態で、より少ないコストで問題解決のための時間を稼ぐことができる」
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